■飯マンガ
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本屋に行って何にげんなりするかってレジ前にででんと平積みされた飯マンガだよ
一時期やたらと流行って孤独のグルメズボラ飯だのなんとか刑事たべるダケ(今はどうか知らん 収まったのかな?)亜種がポコポコ湧いてくる
きったねえ顔のオッサンが汗にまみれて蕎麦をすすり
上目遣いの瞳を潤ませた女が涎に湿った唇を突き出す
部屋で長大なひとりごとを曰いながら弁当のパッケージを開け
鼻の穴をがっぽり広げ焼けた肉の香りを犬のように嗅ぐ
頬についた米粒を指先でほじくり
柔に曲げた瞳を固め腹鼓を打ち湯気の立った茶で口をぐちゅぐちゅとゆすぐ。
ただ飯を食うだけのマンガがズラズラ並び(そういや手に取られてるの見たことないな)その近辺にあるのだろう好きな作家の新刊を探すのも嫌になる
なんなんだろうこの憎悪は。誰か言語にしてくれるといい。
あ、挙げた漫画読んだことないです。どれも。
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グロテスクとか、他人の食事をみると食欲をなくすとかそういうの。
最近増えた飯を食う漫画は昔のグルメマンガなんかより味の表現じゃなく人とか物の表現を過剰にするから笑えない狂気を感じることはあるわ。
伊藤潤二的というかなんというか。