増田さんがころんだ

はてな匿名ダイアリーの不人気エントリコレクションでした

■犬の散歩

ふと去年の暑さを思い出したので書く。

去年の夏はここで敢えて書くまでもなく凄まじく暑かった。そりゃ同じ日本に住んでる人ならたいていの人が体感できたであろう事だ。そう、文字通り「焼け付くような」暑さが幾日にもわたった記憶がある。

ある日の太陽がさんさんと降りしきる日中、俺は軽自動車でドライブをしていた。

軽自動車のエアコンってのは積まれたコンプレッサーが貧弱なため、焼き付いた夏の自動車内を冷やすほどの能力を持っていない。なんで俺はその日、カーエアコンでなく窓を全開にして車を走らせていた。

ある交差点で信号待ちをしていたときだ。

車内がそれほどの暑さになっていたと言えば、外気温についてももの凄く暑いものであったことは想像に難くないと思う。もちろんそのような暑さでは、直射日光を浴び続けるアスファルトの表面温度もそうとうなものだ。

何気なく開け放った窓から歩道を眺めていると、小型犬を2匹つれた女性が散歩をしている最中であろう姿が目に入った。

「なにもこんな暑い時間に散歩しなくても」

そう感じつつ、ひきつれた犬と一緒に横断歩道を渡る女性を眺めていた。横断歩道のほとんどは、高速道路の高架下で陰っていて、女性とひきつれた犬のうち1匹はその影を踏みしめながら歩いていた。

しかし、もう一匹だ。

その犬は陰と日向の区別がつかなかったのか、不意に熱されたフライパンのようなアスファルトに足を踏み入れてしまった。

「あちあちあちっ」

まるでそんな声を発しているかのような犬の歩く姿。飼い主の女性は飼い犬の一匹がコント中の上島や出川のような状態になっていることに気付くことなく、また、強引に繋がれたリードを轢いていた。

俺は思う。よく動物の気持ちを考えられないものはペットを飼う資格がないとか言うけれど、ペットが今どんな状況なのかに目も配れないこのような飼い主も同様にペットを飼う資格はないのではないか、と。

普段はペットのことを考えているのかもしれない。けれどその光景を見る限りあなたはペットを飼っているのではなく、首輪を付け逃げることの出来ない犬に対する拷問をおこなっているのだ。

 

http://anond.hatelabo.jp/20140304165229

 

 

暑さで死なせてしまったネズミの事を思い出します。

俺はもうペットを飼う資格がない。飼わないようにしようと考えています。