増田さんがころんだ

はてな匿名ダイアリーの不人気エントリコレクションでした

■私のセックスレス

■私のセックスレス

ひどく気持ちが沈んでいたり体調が悪かったりして、食欲が全くないときというのは誰でもあると思う。そんなときには、一流のシェフが腕によりをかけて作った料理でも食べたくはならない。

 

子供が生まれて1年たった頃から、旦那が求めてくるようになった。こんな時ぐらい休めるときに休ませてほしいし、子育て真っ最中で、家ではところ構わず子に乳をくれる自分に欲情するとか、この男は変態なのではないか?と思いながら、子供を盾に、伸びてくる手をガードし続けていた。

 

なんでそれほどまでセックスにこだわるのか?お互い仲良く暮らしていければそれで十分ではないのか?という考えだった。だが、夜になると愛をうたい、ジェントルに接してくる彼。かわいそうなほど性行に持ち込もうと努力している彼を見ているうちに、ひょっとしたら彼とっては性欲こそが二人の愛の核心でありやさしさの根源である、と考えているのかもしれないと思うようになってきた。私は彼のそれをないがしろにしているのかもしれない、と考えるようになり、実際に抱かれてみようとおもってハダカになってみた。だが、がんばってはみたけれど、くすぐったくて最後までできなかった。

 

彼は、いかにも食欲をそそるような食べ物を用意したり、根掘り葉掘りと好みを聞いたり、かつての思い出の中から懐かしい味を再現したりして、あの手この手でなんとか私の口を開けようと、努力を惜しまない。私は決して彼のことは嫌いじゃない。むしろ好きだ。だから本当は彼に感謝して、ありがとう!すごくおいしいね!って言って二人でおいしく食べれたら、どんなに楽しくてうれしいことだろうか?けれど今の私には食欲がない。

 

本当は何もいらないけど、彼に申し訳ないから、精一杯の力を振り絞って少しだけ箸をつける。ありがとうとてもおいしかった、っていって箸をおく。彼はなんで?こんなに努力しておいしいものを作ったのに!といいたい気持ちをこらえて「ごめんね、口に合わなかった?」という。

 

不味くはない、食欲がないだけ。ごめんね。ただ食欲が回復するまで待っていてほしいだけ。

 

http://anond.hatelabo.jp/20140224144021

 

 

「あれから40年」「しなびた沢庵は食いたくないという亭主」「甘栗剥いてたほうがよっぽど良いという女房」